2011年01月23日
ダンディ
『レスター・ヤング』は、1930年代後半の、
カウント・ベイシー楽団にあって、
粋でダンディにスウィングする、
テナー・サックスを響かせ、
一世を風靡しました。
ジャズ・サックスを一新した
『レスター・ヤング』の、
自らの内面を歌う、
繊細で美しい音色は、
不滅の王国を築いたのでした。
2010年12月31日
2010年11月23日
ハモンド・オルガン
『ジミー・スミス』は、
ファンキーな演奏と、
自在なベース・ノートによって、
オルガン・ジャズを確立し、
モダン・ジャズ史上に刻み込んだ。
現在、ハモンド・オルガンの製造は、
中止されたが、その音は、
各種のキーボードに姿を変えて生き続け、
『ジミー・スミス』の音楽を、
更に多様に展開させているともいえます。
2010年10月12日
R&B
『ディヴィッド・サンボーン』の、アルト・サックスは、
よく鳴って、ソウルシンガーが、
歌いあげるようなサウンドを、
響かせます。
彼の人気は、明快なサウンドとリズムです。
そして、魂からの叫びにも似たシャウトにあります。
それは、『リズム&ブルース』そのものです。
フュージョン・シーンに君臨した音色は、
今も、ブルージーで、ファンキーな音楽を、
奏で続けています。
2010年09月27日
モダンジャズ
『ソニー・ロリンズ』は、モダンジャズの、
創成期から今日までを、
歩み続けている『生きた伝説』です。
彼の豪快な『テナー・サックス』は、
その音によって、物語を紡ぐと評され、
また、自在なメロディは、
人々の心に、響いてきます。
2010年08月29日
ギター&ヴォーカル
『ジョージ・ベンソン』のギターは、
ウェス・モンゴメリーの再来といわれ、
歌うようなファンキーな演奏が愛されています。
1970年代に『ブリージン』が大ヒットし、
フュージョン・シーンの主役となりました。
『洗練と土臭さ』が共存する
『ジョージ・ベンソン』の音楽世界は、
優れたヴォーカルを含め、
今も、『ファンキーと洗練』が冴えわたっています。
2010年07月24日
鍵盤の皇帝
『オスカー・ピターソン』は、
ピアノの『ヴァーチュオーソ』(大家)や、
『鍵盤の皇帝』と称えられます。
超絶技巧といわれる、
抜群のテクニック、
明快なスウィング感、
華麗なドライヴ・フィーリングなどから
生み出されてくるジャズの心地良さは、
オスカー・ピーターソンの、
独壇場です。
2010年06月27日
バリトン・サックス
アメリカ西海岸地区で、活躍したのは、
バリトン・サックス奏者の
『ジェリー・マリガン』です。
彼の薫り高きバリトン・サックスは、
自在に即興演奏を操ります。
『チェット・ベイカー』とも、
ピアノレス・カルテッドを組み、
明快なサウンドは西海岸を席卷しました。
2010年05月05日
ヴィブラフォン
『ヴィブラフォン』は、1907年にアメリカで、
制作された、比較的新しい楽器です。
ピアノの鍵盤のように金属板を並べて、
マレットで叩いて音を出します。
『ミルト・ジャクソン』は、
M・J・Q(モダン・ジャズ・カルテット)の一員として、
また様々なセッションマンとして、
彼のサウンドは、先の大きなマレットと、
ゆっくりと回転するウイングがもたらす、
優雅でたっぷりとしたヴィブラートにあります。
独特なサウンドの『ヴィブラフォン』の、
優雅な響きは、ジャズの魅力の一つです。
2010年04月19日
バード
『バード』の愛称を持つアルトサックスの名手は、
『チャーリー・パーカー』です。
彼は、ビ・バップの中核として、
モダン・ジャズへの扉を開きました。
ビ・バップは、1940年初期に、
成立したとされる、ジャズの一形態で、
最初に決まったテーマ部分を演奏した後、
コード進行に沿った形でありながらも、
自由な即興演奏(アドリブ)を、
順番に行う形式でした。
『チャーリー・パーカー』は、
その超絶的なプレイによって、
栄光の日々を奏でました。
2010年03月22日
アレンジャー
『クインシー・ジョーンズ』の、アレンジは、
ソロプレイヤーを、浮き立たせながら、
アンサンブルの響きを、華麗にあやつります。
当初、ジャズ・アレンジは、
ジャズと西洋音楽の出会いがもたらした、
一つの成果でした。
アレンジャーは、ジャズを、
楽しい音楽として人々に橋渡して、
ジャズの美を更に高めることに貢献してきました。
そして、アレンジは今や、
ジャズ自身を超えていこうとしています。
今日、クインシーの才能が、
ジャズにとどまるものではなくなってきているのは、明らかで、
今やほぼすべてのブラック・ミュージックを、
プロデュースする位置を、占めています。
2010年02月15日
ジャズ・ジャイアンツ
『ディジー・ガレスビー』は、
モダン・ジャズの起点となった、
ビ・バップの推進役として、
チャーリー・パーカーと並び、
不朽の名をジャズ史上に刻んだ、
『ジャズ・ジャイアンツ』でした。
45度上向きラッパのトランペットを、
頬を膨らませながら吹くスタイルは、
『ディジー・ガレスビー』の、
トレードマークでした。
偶然にラッパの部分が曲がってしまった、
トランペットで演奏すると、
変わった音だったが、
普通のトランペットのぎらついた音ではなく、
すごくソフトなので気に入り、
翌日修理してまっすぐに戻したあとで、
あの音も悪くはなかったと思い直し、
契約していた楽器会社に製作を依頼して、
バンドのトランペット奏者全員に、
45度上向きの曲がった楽器が支給され、
演奏されるようになりました。
2010年01月24日
ジャズ・トロンボーン
極上の音色が輝く、
ジャズ・トロンボーンの王者は、
『J.J.ジョンソン』です。
彼は、1940年代に登場し、
モダン・ジャズの黄金期から、
約半世紀のあいだ活躍した、
トロンボニストです。
誰もが驚くスピーディな演奏は、
『J.J.ジョンソン』の天才的な、
技量によって生み出されました。
その音楽は、トロンボーンの、
ふくよかな音色をたたえる、
極上の演奏です。
2009年12月29日
渋めのサックス
アグレッシブに、情感を紡ぐ、
『ジャッキー・マクリーン』 の、
アルトサックスは、
人の声に似ているといわれています。
彼の、渋めのアルトサックスは、
ストレートなメロディから、
さまざまな情感が、
生まれてくるような、
個性的なサウンドを、
追求し続けました。
2009年11月23日
ジャズ・ヴァイオリン
『ステファン・グラッぺり』は、
エスプリ香る、ジャズ・ヴァイオリンの先達です。
彼は、1930年代に、
ジャンゴ・ラインハルトと共に、
フランス・ホット・クラブ5重奏団で活躍し、
欧州にジャズを根づかせるほどの、
新鮮な刺激をもたらした。
香り高いジャズ・ヴァイオリンの、
流麗で即興精神にあふれる演奏は、
人生楽しむ響きを秘めています。
2009年10月12日
ブルージー・ギター
『ケニー・バレル』のギターは、
1950年代半ばの、ニューヨークに、
ブルースの彩りを添えて注目されました。
モダン・ジャズの黄金期から、
『ケニー・バレル』の、クリーンで、
ブルージーで、しなやかなスタイルは、
いまも変わりません。
暖かみのある綺麗なサウンドには、
いつもブルースのの味わいが満ちています。
2009年09月26日
サッチモ
『サッチモ』の、ニックネームを持つ、
『ルイ・アームストロング』は、
ジャズの聖地、ニューオリンズが生んだ、
『巨人』です。
トランペットによる、ソロの即興演奏、
ヴォーカルの、スキャット唱法などを、
確立した、1920年代に一世を風靡したアーティストです。
その音楽は終生止むことがなく、
輝かしく屈託のないジャズの深さは、
いつも『サッチモ』そのもので、
今なお不滅です。
『サッチモ』の由来は、
1932年、初の英国演奏旅行で、
すでに、レコードで彼の演奏を聴いていたファンや、
新聞記者たちの歓迎を受けたが、
ある記者が、『ハロー・サッチモ』と、
握手を求めてきた。
当時、彼は「サッチェル・マウス」と呼ばれていて、
英国なまりで発音すると「サッチェ・マオ」で、
『サッチモ』に近い。
後年、記者が彼の口の大きさにに驚いて、
「なんて口だ(SUCH A MOUTH)と言ったのさ」と、
冗談を飛ばしているが、
いずれにしても本人は、『サッチモ』が、
すっかり気に入り、ここから愛称として、
定着したといわれています。
2009年08月16日
ジャズと映画音楽
映画『シェルブールの雨傘』の、
斬新な音楽によって、世界的な存在となった、
『ミシェル・ルグラン』
フランス人ながら、『ミシェル・ルグラン』は、
『ジャズこそが20世紀の音楽』と言い、
鮮麗な音楽で、メロディを紡ぐ、
『ジャズ・ピアニスト』としても活躍し、
美しく多彩な音楽世界を創造してきました。
流麗なジャズと、映画音楽を創造する名匠として、
『ミシェル・ルグラン』は、
彼の人生にとって、ジャズは、
非常に重要なパートを占めており
現代の音楽スタイルの最も重要な部分であり、
ジャズ抜きに考えることはできないと語っています。
2009年07月26日
フュージョン・ギター
『ラリー・カールトン』は、フュージョン系のジャズバンド、
『クルセイダーズ』に参加して、
独自の明るさを、たたえたサウンドで、
人々を、魅了しました。
ブルージーに歌う、『ラリー・カールトン』の、
愛用のフュージョンギターは、『ギブソン ES-335』
愛用するあまり、彼の録音スタジオは、
『ルーム335』と名付けられています。
彼の、若々しい艶と、歌心にあふれる音楽は、
今、豊熟の季節を迎えています。
2009年06月07日
スムース・ジャズ
『スムース・ジャズ』とは、
親しみやすく、美しいジャズ音楽と、
ゴージャスなアレンジで、
幅広いジャズファンに愛され、
広範囲なリスナーをつかもうとした音楽です。
『グローヴァー・ワシントンJr』は、
その代表的なプレイヤーです。
1950年代以降、ジャズがややもすると難しい、
マニアックな音楽とみられる傾向もありました。
ジャズを四角四面に学び取るように、
聴くばかりでは、いずれファンはジャズから、
離れていってしまうだろうといわれてました。
『スムース・ジャズ』は、
一日の終わりに、ゆっくりとくつろいで、
音楽を聴くということも、大切なことは言うまでもなく、
極上の美しさと、居心地の良さを、
兼ね備えた音楽として、
そのことを心得ている人たちの、
『ジャズ』 ともいえます。