2012年09月17日
超絶技巧派
『BUD・POWELL』(バド・パウエル)は、
ピアニストとして、天才の名を欲しいままにして、
モダン・ジャズのピアノ奏法を確立しました。
バド・パウエルの名前は知らなくとも、
『Cleopatra's Dream』(クレオパトラの夢)の楽曲の、
旋律だけは知っているという方も多いのでは、
ないでしょうか。CMや番組テーマ曲に、
頻繁に起用されるなど、特に日本で広く愛されてきた
パウエルの自作曲です。
2012年08月26日
作曲家
『HORACE SILVER』 ホレス・シルヴァーは、
クインテッドを率いて、ファンキー・ジャズの、
ヒット・アルバム、ヒット曲を多数発表しました。
彼は、ピアノ演奏だけでなく、作曲家としても活躍。
なかでも、「ソング・フォー・マイ・ファーザー」や、
「ザ・プリーチャー」などのヒット曲は、他のジャズメンが、
カヴァーするジャズ・スタンダードになりました。
2012年07月17日
トランペッター
『リー・モーガン』は、天才トランペッターとして、
ファンキー・ジャズの世界的なブームを盛り上げ、
また、自身の一連のアルバムヒットにより、
ジャズ・ロックのブームを起こしました。
2012年06月03日
名ピアニスト
『ソニー・クラーク』は、
<ブルーノート>を、代表する名ピアニスト。
自己のアルバムを含め、<ブルーノート>の、
多数の録音に集中的に参加し、そこから名作が次々生み出されました。
日本では、人気が高いアーティストで、
1960年代にはジャズ喫茶で大評判になり、
彼の代表作『クール・ストラッティン』は、
当時ジャズ喫茶で最も人気の高いレコードの1枚で、
現在でもなお、ベストセラー・アルバムであり続けています。
2012年05月02日
テナー・サックス奏者
ジャズ史上、影響力と存在感の、
最も大きなテナーサックス奏者といえば、
『ジョン・コルトレーン』です。
彼の作り出す音は、壮大でパワーに満ち溢れ、
魂を揺さぶるような崇高な響きをもっています。
彼は、ジャズ表現の可能性を究めた求道者であり、
『マイルス・ディヴィス』(tp)と並ぶ、
ジャズ史上最大のカリスマ・アーティストであります。
2012年04月22日
アート・ブレーキー
『アート・ブレーキー』は、ジャズ界で最も名の通ったドラマーで、
10代半ばからプロとして活動していました。
また、優れたバンド・リーダーで、55年から自己バンドの、
『ザ・ジャズ・メッセンジャーズ』を率いて、
多くの作品を送り出しました。
2012年03月18日
サックスの巨人
『ソニー・ロリンズ』は、豪快な吹き口で、
ジャズの醍醐味を、悠々と披露している、
名実ともにテナー・サックスの、第一人者です。
彼は常に前線にいて、ジャズにおいて、
テナー・サックス演奏の理想型を、
問うてきました。
そんな彼の長いキャリアにおいて
燦然と輝いているのが、
『ブルー・ノート』と契約していた
時期です。
2012年02月05日
ピアニスト
シカゴ生まれの『ハービー・ハンコック』は、
1962年に『ブルーノート』から、
『テイキン・オフ』でデビューしました。
その冒頭を飾っている楽曲、
『ウォーターメロン・マン』は、
幼いころ、故郷のシカゴで聞いた、
陽気なスイカ売りの声をイメージしつつ、
書き上げたというこの曲は、
ポップでファンキーなハンコック節が、
全開しています。
2012年01月22日
BLUE NOTE
ジャズ・レーベルの最高峰、
『ブルーノート』は、ジャズを心から愛した1人のドイツ人、
『アルフレッド・ライオン』によって始まりました。
それぞれの時代にきらめいた『旬』なアーティストを見出し、
その個性には、最大の敬意をもって迎えました。
モダン・ジャズを代表する名盤のひとつである、
『サムシン・エルス』の一曲目の、
『枯葉』は、世紀の名演と言われています。
2011年12月04日
ヴォーカリスト
『サラ・ヴォーン』は、ビ・バップ期に、
どの楽器のアドリブにも負けないほどの、
自由奔放な歌唱力で、ジャズ界を、
代表するヴォーカリストになりました。
もとの歌詞は、『The Girl From Ipanema』
『イパネマの娘』だが、『サラ・ヴォーン』は、
『The Boy From Ipanama』として歌っています。
『アストラッド・ジルベルト』の歌唱とは正反対の、
アクの強ささえも感じさせる、
歌唱力を聴かせています。
2011年11月06日
バラード・サックス
サックス奏者の、『ベン・ウェブスター』は、
スローな演奏の表現力を突き詰め、
やがて『バラードの名手』として、
時代と国境をこえて、
常に最前線で演奏し続けました。
『ホーギー・カーマイケル』の作品、
『スターダスト』では、
曲のはじめから、彼のテナーが優しく、
テーマを奏でます。
しっとりと慈しむように、
ほとんど歌うように演奏しています。
2011年10月10日
Autumn Leaves
『Autumn Leaves 』は、イヴ・モンタンの歌で有名な
シャンソンの名曲です。
この季節に聴くと、『Bill Evans 』のテクニックが、
特に、冴えわたるように聴こえてきます。
2011年09月25日
マイルス・デイヴィス
『マイルス・デイヴィス』は、
モダン・ジャズの帝王といわれています。
『Miles Davis in Tokyo』1973年の映像が、
今月末のテレビ放送であるようです。
2011年08月15日
Bill Evans 3
『Bill Evans』は、力強さが繊細を生む、
ピアノ・マンでした。
思索的で繊細と評される一方で、
実は、力強さも兼ね備えていたとされる、
『ビル・エヴァンス』のピアノ演奏は、
今もなお、冴えわたる輝きを、
放ち続けています。
2011年07月03日
フュージョン
『チック・コリア』は、1960年代末に、
マイルス・デイヴィスのグループで、
未知の音楽を開拓し、その後、
新しい音楽 『フュージョン』 の
担い手になりました。
しかし、彼は、そこに留まることなく、
常にジャズに対して熱心で、
新たな冒険を繰り返す、
『若き音楽家』であり続けています。
2011年06月04日
GRP
ディブ・グルーシンとラリー・ローゼンが、
1976年に創設したプロダクションである
GRP(グルーシン・ローゼン・プロダクション)は、
1982年には、独立したレコードレーベルになり、
以後多くの名盤を世に出してきた。
そして、1992年に、GRPレコードの独立10周年を祝うべく、
所属するスタープレイヤー20人が一堂に会し、
ビッグバンドとしてスタジオライブ行った。
それが、この『GRP ALL-STAR BIG BAND』です。
このアルバムの中には、チック・コリアの名曲『スペイン』や、
チャーリー・パーカー作曲の『ドナ・リー』等が、
収録されています。
2011年05月05日
ビリー・ホリディ
『ビリー・ホリディ』は、根っからのシンガーで、
人生のすべてを歌そのものに昇華しました。
セッションで、さまざまなプレイヤーと、
心を交わす、この天賦のシンガーは、
赤裸々な魂を、真直ぐに聴く者の、
心に届けてくるのでした。
2011年04月24日
M.J.Q
モダン・ジャズ・カルテット(M.J.Q)は、
1952年に正式に結成されました。
1955年にコニー・ケイ(ds)が入替わりに加わり、
それからは、ジョン・ルイス(p.comp)、
ミルト・ジャクソン(vib)、パーシー・ヒース(b)の、
不動のの4人で活動しました。
M.J.Qは、単にモダンジャズを演奏する、
四重奏団というだけでなく、
小編成でありながら、
文字通りの『オーケストラ』ような、
調和を奏でました。
2011年03月19日
テナー・マン
『コールマン・ホーキンス』は、
豊かで力強く滑らかなサウンドと、
非凡で巧みな構成力によって、
テナー・サックスに生命を吹き込み、
『サックスの父』と呼ばれました。
自らの思いをソロの中で、
美しく、力強く、風格をもって、
吹奏するジャズ・テナーは、
今も物語を語り続けています。
2011年02月06日
アレンジャー
『ギル・エヴァンス』は、
カリスマ的なアレンジャーとして、
ジャズのサウンドを、リードし続けました。
その作品は、繊細かつ多彩で、
淡い柔らかな色調と交錯するリズムは、
自身のオーケストラへと引き継がれました。
彼は、ジャズ・サウンドに息を吹き込む、
名アレンジャーでした。