2008年06月16日
ビッグ5
スタン・ゲッツ(Stan Getz)は、モダン・ジャズにおける、
テナー・サックスの『ビッグ5』に入り、
『クール』で鮮烈なテナー・サックスの巨星である。
『クール・ジャズ』の開幕を告げた、
彼のテナー・サックスは、
情感を自在に操る鮮烈さにあふれています。
世界的な「ボサ・ノヴァ」ブームに、
火を点けたのも、『ゲッツ』です。
メランコリックな叙情性と澄明なトーンは、
繰り出される即興演奏のなかでも、
決して壊れることはありません。
ひたすら即興演奏を競う『ビ・バップ』の
熱性(ホット)なジャズに対して、
『クール・ジャズ』は、抑制をきかせた、
落ち着き(クール)のある整ったサウンドの、
『ジャズ』といわれています。